何もわからなかった、あの日に。
沖縄の、どこにでもある午後だったと思います。
机の上に、染めたての花と、細い銅線と、はさみ。
何を作るかも、どう仕上げるかも、正解を知りませんでした。
ただ、「花を使って、何か作りたい。」
その気持ちだけは、わたしの中に、確かにあったのです。
これは、わたしが最初に作った、プリザーブドフラワーの髪飾りです。
この子は、いま、もう、このかたちのままでは、ここにいません。
花たちを、そっとばらして、次の髪飾りへ。
また別の、リースへ——
すがたを変えて、あたらしい作品のなかで、
いまも、どこかの誰かのそばで、咲きつづけています。
だから、ここから、ほんとうに、すべてが、はじまっていったのです。
最初の一点があったから、次の一点を作ることができた。
次の一点があったから、また次へと進むことができた。
次の、次へ。次の、次の、また次へ。
「積み重ね」というのは、きっとそういうことなのだと、
今は思います。
卒業式、結婚式、成人式。
特別な日に寄り添う、花の髪飾り。
そういうものを作りたい、と、最初からぼんやり願っていました。
沖縄という場所で、花と人をつなぐ、小さな何か。
一点、また一点と重ねていくうちに、
その「ぼんやり」が、少しずつ、かたちを持ちはじめました。
それが、Hana Plus+ の、はじまりです。
花を作ることを通じて、誰かの特別な日に、少しだけ寄り添える。
そのよろこびは、作品が増えても、変わらずに、わたしの原点にあります。
一点一点に、そのはじまりの気持ちを込めて。
これからも、手を動かしていきます。
Hana Plus+ を、ここまで見守ってくださったみなさまへ。
どうぞ、これからも、ゆっくりとお付き合いください。
ここから、はじまりました。


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